文字単価の高い記事を多く執筆すればWebライターで稼げます。「そんなことは分かっている」と言われそうですが、それ以外にWebライターで稼ぐ方法はありません。
本記事ではクラウドワークスのWebライターで月10万円前後の報酬を得ている筆者が、5年以上の経験をもとにWebライターで稼ぐ方法をまとめました。
ただし「10万円は稼いだうちに入らない」と言われるレベルの方には参考にならないかも知れません。
Webライターの報酬は何で決まる?
一般的にWebライターの報酬額は以下で決まります。
【文字数】×【文字単価】
仮に文字単価が0.5円で5000文字の記事を執筆すると、2500円(0.5×5000=2500)の報酬が発生するといった具合です。
Webライターで稼ぐには、一定時間(期間)に執筆できる「文字数を増やす」ことと「文字単価の高い」仕事を受けることの2つがポイントになります。
- 執筆する文字数を増やす
- 文字単価の高い仕事をする
では、1と2を実現するためには、実際に何をすればよいでしょうか。
Webライターで稼ぐのに必要なこと
1. 執筆文字数を増やす
「執筆文字数を増やす」とは、一定時間に執筆できる文字数を増やすという意味です。執筆文字数を増やすための施策は以下の4つが考えられます。
- タイピング速度を上げる
- カテゴリーを絞る
- 執筆のみの仕事を選ぶ
- 設備投資をする
執筆時間を長くとることでも文字数は増やせますが、あまりやりたくない方法なので、ここでは取り上げていません。
1.タイピング速度を上げる
執筆文字数を増やすために実行できるもっとも基本的な施策になります。「寿司打」などのブラウザーで遊べるタイピングゲームを利用すれば、楽しみながらタイピング速度の向上が図れます。
もちろん、タイピングが速ければ必ずしも執筆できる文字数が増えるわけではありませんが、頭に浮かんだ言葉をスムーズに文書化できるのは大きなメリットです。
特に1本指で入力している方は、タッチタイピングが少しでもできるように練習してみて下さい。執筆文字数を増やす施策のなかでは、唯一コストがかからず自分の意思で取り組める内容です。
2.カテゴリーを絞る
執筆する記事のカテゴリーを絞るメリットは、その分野での専門知識が高められる点です。専門知識が蓄積されれることで、リサーチに要する時間が減らせ、結果的に多くの記事を執筆できます。
記事カテゴリーはパソコン・家電・アウトドア・インテリアなどさまざまですが、自分の得意なものや興味のあるカテゴリーを中心に執筆するのがおすすめです。興味のあるカテゴリーならリサーチ作業が苦にならず楽しみながら進められます。
ただし、この施策のネックは自分で100%コントロールできないことです。クライアントからでてくる案件の内容に左右される点は留意しておきましょう。
3.執筆のみの仕事を選ぶ
以前「クラウドワークスでの仕事の探し方と留意点」でも書きましたが、記事を執筆する以外の仕事を要求しているクライアントもたくさんあります。例えば、フリー画像サイトから関連するイメージの写真をダウンロードして貼り付けるなどの作業です。
記事を書くことだけに集中できる方が、一定期間内に執筆文字数を増やせるのは言うまでもありません。仕事の内容はクライアントの募集ページに記載されているので、応募する際に確認してみてください。
4.設備投資をする
作業の効率化を目的に設備投資をするのも、執筆文字数を増やすための有効な手段です。ここでいう設備とはパソコン・モニター・キーボードといった、Webライターの仕事で使う機器をさします。
Webライターの仕事だけを考えるとそれほど高性能なパソコンは必要ありません。ただし、起動のたびに長く待たされる古いパソコンより、サッと立ち上がりすぐに作業がはじめられるモノのほうが作業効率がよいのは明らかです。
2. 文字単価を上げる
文字単価を上げるために考えられる施策は次の5つです。
- クライアントの単価アップ条件をクリアする
- 文字単価の高いクライアントを探す
- クラアントと単価アップの交渉をする
- クライアントからのオファーを待つ
- スカウトに期待
ただし、自分の意思だけで決められない部分が多いので、執筆文字数を増やす施策より難易度は高くなります。
1.クライアントが定める単価アップ条件をクリアする
クライアントが単価アップの条件を明確に定めているのであれば、その条件をクリアするのが手っ取り早い方法です。私が経験したケースでは「月間の執筆文字数が△△文字以上なら、報酬計算時の文字単価をアップする」というクライアントがありました。
0.5円が0.6円になる程度なので、報酬が劇的にアップしたわけではありませんが、稼ごうと頑張って多くの記事案件をこなした記憶があります。ここでも執筆文字数を増やす施策の役割が重要でした。
2.文字単価の高いクライアントを探す
単価アップ制度の有無にかかわらず、より高い文字単価で募集しているクライアント探しは常に続けましょう。私も文字単価0.5円くらいの仕事からはじめて、0.6円・1.5円と徐々に文字単価の高い募集に挑戦しました。
ただし、高単価の仕事ほどより高いスキルが必要だったり、執筆以外の作業を要求されたりする可能性のあることは覚えておきましょう。
3.クライアントと単価アップの交渉をする
これは非常に難易度の高い施策です。納品している記事のクオリティーや、経営に対する寄与度合いがクライアントにどう評価されているかがわからないので当然だと思います。
もし、自分の記事に自身があれば交渉してみるのはアリだと思います。私は別件のやり取りの中で単価アップのお願いを軽くほのめかしたことがありました。(結果はやんわりと拒否されました)
4.仕事のクオリティーを高める努力をしつつクライアントからのオファーを待つ
現在のクライアントから1度だけ単価アップをしてもらった経験があります。そのときは、クライアント側からの単価アップ連絡という形でした。
記事や仕事のクオリティーが社内で評価されたそうです。クライアントの仕事をはじめて3年目くらいだったと思います。詳細は教えてもらえませんでしたが、仕事をする際に心がけているポイントを整理したので参考になれば幸いです。
- 誤字・脱字をなくす(品質)
- 納期遵守(納期)
- 個別メッセージにはその日のうちに返信(レスポンス)
- 修正依頼は当日もしくは翌日までに対応(レスポンス)
- 不明点があればクライアントと相談して進める(報連相)
- クライアントからのお願いには可能な限り応じる
単価アップをしてもらえたのは、記事の質向上に努めたり約束や納期を守るようにしたりといった、あたり前のことを継続していた結果だと思っています。
5.プロクラウドワーカーに認定されればチャンスが広がる
クラウドワークスには「プロクラウドワーカー」という制度があります。総合評価や月間の獲得報酬額などの認定基準があり、それを満たすと自動的にプロクラウドワーカーとして認定される仕組みです。
私も一時期プロクラウドワーカーに認定されていましたが、この期間にはほかのクライアントからの相談やスカウトが増えました。
クラウドワークスからハイクラス副業のマッチングサービス「クラウドリンクス(CrowdLinks)」の案件を紹介されたこともあったなど、より高単価の仕事に巡り会えるチャンスが高くなります。
項目によって過去の累計や過去1年間の実績などで評価されるため、時間はかかりますが、より高みを目指す方は挑戦してみて下さい。
まとめ
繰り返しになりますが、Webライターで稼ぐポイントは下記の2点です。
- 執筆文字数を増やす
- より高単価の仕事をする
まずは文字数を増やす施策に取り組みつつ、スキルも磨きながら、より高単価の仕事が獲得できるチャンスを待つもしくは狙うことを個人的にはおすすめします。