iOS 18ではホーム画面やコントロールセンターのカスタマイズの自由度が向上しています。本記事では新しくなった機能のいくつかを解説しているので、ぜひアップデートして試してみて下さい。
アプリのスタイルを変更する
画面を長押しすると左上に「編集」ボタンがあらわれます。タップして「カスタマイズ」を選択するとスタイル変更画面に切り替わります。カスタマイズできるのは大きく分けて「色」と「サイズ」の2点です。
全体の色合いは「ライト(従来と同じ)」「ダーク」「自動」「色合い調整」の4種類から選択できます。また、アイコンの大小切り替えも可能です。写真はダークを選択した状態ですが、アプリによって統一感がない点が気になります。将来的には最適化されるかも知れません。
全体的に統一感をもたせつつカスタマイズしたいなら、色合い調整機能を利用するのがおすすめです。すべてのアイコンを同系色に変更できます。色の濃さを最小にすれば写真のようにモノトーン調のホーム画面を作ることも可能です。
アイコンサイズを「大」にした状態です。アプリの名称表示がなくなり、その分アイコンが大きくなっています。いろいろと試してみましたが、個人的にしっくりとくる組み合わせが見つからず、結局従来の表示に戻しました。
ただ、個性的なホーム画面を求める方にとっては非常に魅力的な新機能ではないでしょうか。壁紙のデザインやカラーとコーディネートすればオリジナルのクールな画面が作れると思います。
コントロールセンターのカスタマイズ
コントロールセンターのカスタマイズ機能も強化されました。まずは、画面の右上から下にスワイプしコントロールセンターを呼び出します。初期状態では「お気に入り」「通信」「メディアプレイヤー」の3ページが登録されており、スワイプ操作で切り替えることが可能です。
コントロールセンターの左上にある「+」マークをタップするか、画面を長押しすると編集モード移行します。「コントロールを追加」でコントロールアイテムが追加でき「-」マークで削除することが可能です。
追加できるコントロールにはさまざまな機能があります。個人的にはショートーカット項目のなかにある「アプリを開く」が使い勝手がよくて気に入っています。
各コントロールアイコンはドラッグ・アンド・ドロップで移動できるので、頻繁に利用するコントロールを使いやすい位置に配置できます。ただし、間に挟まれたアイコンを移動させると、後ろのアイコンが自動的に詰められるなど、そのへんの使い勝手はイマイチだと感じました。
実際におこなったカスタマイズ内容をご紹介します。
1つめが独立したBluetoothボタンの追加です。iOS18になってからワンタップでオン・オフの切り替えができなくなったので、煩わしく感じていました。
ジムの有酸素マシンとワイヤレスイヤホンを接続する際、iPhone側のBluetoothをオフにしないとスムーズに繋がらないため、個人的には頻繁に利用する機能です。
2つめはスマホ決済アプリの追加です。コンビニでよく利用する楽天ペイとPayPayアプリを素早く起動できるようにしました。
3つめは朝ヨガのYouTubeサイトを起動させるボタンの追加です。以前に作成したショートカットアプリを立ち上げることで実現しています。
利用頻度の高い楽天ペイと朝ヨガについては、ボタンサイズを大きくして押しやすいよう工夫しました。編集モードでアイコンのコーナー部分をドラッグするとサイズが変更できます。
ロック画面のコントロールを入れ替える
今までLEDライトとカメラで固定されていたロック画面下のコントロールも、iOS 18から変更できるようになりました。
ロック画面を長押しすると現れる「カスタマイズ」ボタンを押すことで編集画面に移動できます。
変更するには「-」マークで削除してから「+」マークをタップして好きなコントロールを追加します。計算機やChatGPTなど、頻繁に利用する機能を登録すればロック画面から素早くアクセスすることが可能です。
iMessageメッセージ
書体・装飾・アニメーション
iOS 18よりiMessageのテキストの書体を変更したり装飾を加えたりできるようになりました。変更・追加をするにはソフトウェアキーボードの右上にある「あ」のボタンをタップします。
太字・斜体・下線・取り消し線のほか、テキストにさまざまなアニメーション効果が追加できるので、以前と比べて表現力が大幅にアップしました。
ただし、受信側のiPhoneもiOS 18にアップデートしていないと、送信時に設定した装飾や効果が表示できないようなので、その点は注意が必要です。
絵文字やステッカーによるリアクション
やり取りしいているメッセージや写真に対して、絵文字やステッカーでリアクションを送ることもできます。メッセージをダブルタップしてから、絵文字もしくはステッカーを選択してみて下さい。
送信スケジュールの設定
iMessageを送信する日付や時間の指定が可能になりました。入力ボックス左側の「+」をタップし、メニューから「あとで送信」を選択すると設定できます。
深夜に書いたメッセージを翌朝送信するように設定すれば、相手の睡眠を妨げる心配がありません。ほかにも、さまざまなシーンで活躍しそうです。
アプリのロックと非表示
ホーム画面上のアプリにロックを掛けたり非表示にしたりできるようになりました。アプリのアイコンを長押しし、メニューから「Face IDを必要にする」もしくは「非常時にしてFace IDを必要にする」を選択すればOKです。
非表示にしたアプリはアプリライブラリの非常時グループに移動されます。投資関連のアプリなど、インストールしていることを他人に知られたくない場合などに便利です。
非常時のエリアをタップしFace IDでロックを解除すれば、アプリの存在を確認できます。ただし、ウォレットやApp Storeといった最初からインストールされているアプリは非常時にできないので覚えておきましょう。
電卓機能
電卓では「基本」「科学計算」「計算メモ」の3つの計算方法が選択できるようになりました。各機能の切り替えは、左下の電卓マークを押すと現れるメニューで実行できます。
基本
「基本」は従来の画面に似ていますが、上の段に直前の計算式が表示できるようになりました。入力した数字や四則演算記号に間違いがなかったかを確認することが可能です。
左上の3本線ボタンを押すと過去の計算履歴の確認もできます。何回も四則計算を繰り返した後でも、内容のチェックが容易におこなえます。
科学計算
科学計算の画面はこんな感じです。ほとんど使ったことがないのですが、以前はiPhoneの画面を横向きにすることで表示されていたと思います。現在は横向きにしても基本画面のままです。
計算メモ
計算メモでは、手書きで計算式を書き込むことが可能です。青色が手書き部分で、オレンジ色の「6」は自動で計算されて表示されます。「計算メモ」を選択し右下の新規メモボタンを押すと入力できます。
手書きの文字と同じ雰囲気の字体で表示されるのが、Appleらしいこだわりが感じられる演出です。ただ、iPhoneの場合、指で入力するので正直操作性はよくありません。Apple Pencilが使えるiPadの方が向いていそうな機能です。
換算
基本と科学計算の画面では換算機能が利用できます。
画像は日本円から米ドルに換算した際のものです。左側にある「↑↓」ボタンを押すことで、米ドルから日本円への換算にも切り替えられます。
通貨以外にも、データ(GB、TB)やエネルギー(cal、kWh)など、さまざまな単位があるため、幅広いシーンで活躍しそうです。
最後に
iOSの新機能はいくつかありますが、個人的にはコントロールセンターのカスタマイズ機能強化が一番気に入っています。頻繁に利用するアプリやショートカットを配置すれば、素早くアクセスできて便利です。
ほかにも、独立したパスワード管理アプリが追加されたりホーム画面がカスタマイズできたりと、多くのアップデートがされているので、実際に触れて試してみて下さい。