macOS 15 Sequoiaの新機能【iPhoneミラーリング】の使い方。どんな時に使う!?

ハウツー
記事内に広告が含まれています。

macOSが15にアップデートされ「iPhoneミラーリング」機能が使えるようになりました。Mac上でiPhoneが操作できる便利な機能です。本記事では、iPhoneミラーリングのやり方を詳しく解説します。

iPhoneミラーリングのシステム条件

macOS 15でiPhoneミラーリングを利用するためのシステム条件は以下のとおりです。iPhoneミラーリングをはじめる前にMacとiPhoneの機種や設定内容を確認しておきましょう。

  • Appleシリコン搭載のMacまたはApple T2セキュリティチップ搭載のMac
  • iOS 18以降を搭載したiPhone
  • iPhone Macで、2ファクタ認証を使って、同じApple Account にサインインしている
  • iPhoneとMacで、BluetoothとWi-Fi がオン
  • iPhoneがロックされており、Macの近くにあること
  • iPhoneでモバイル通信接続を共有していない(インターネット共有を使用していない)
  • Macでインターネット接続を共有しておらず、AirPlayもSidecarも使用していない

Macの設定方法

iPhoneミラーリングアプリのアイコン

macOS 15にアップデートすると「iPhoneミラーリング」アプリがインストールされるので、アイコンをタップします。

最初のダイアログ

「MacでiPhoneを操作」云々の説明ダイアログが開いたら「続ける」をクリックします。

ロック解除

ここで一度iPhoneのロック解除する必要があります。

通知の選択画面

iPhoneミラーリング中のiPhoneからの通知について「許可」「許可しない」のいずれかを選択します。後でMacのシステム設定から変更ができるため、どちらを選んでも大丈夫です。ここでは「許可」を選択して次に進めます。

設定完了

設定が完了しiPhoneミラーリングが利用可能な状態になりました。「開始」ボタンをクリックしてiPhoneミラーリングを試してみましょう。

接続中画面

開始するとMacの画面に接続中のiPhoneの画面があらわれます。

接続時のログイン画面

MacのTouch IDかパスワードによるロック解除が求められるので、どちらかの方法でロック解除をおこないましょう。

ログイン方法選択画面

iPhoneに接続する際のMacのログイン方法を選択します。この設定も後からiPhoneミラーリングのアプリの設定で変更が可能です。

  • 毎回確認:iPhoneミラーリング開始時にTouch IDもしくはログインパスワード入力が必要
  • 自動的に認証:iPhoneミラーリング開始時にTouch IDもしくはログインパスワード入力が不要
iPhoneのホーム画面

接続が完了するとiPhoneのホーム画面が表示されます。

使い方

使い方はiPhoneの画面を指で操作するか、Macの画面をマウスポインターで操作するかの違いだけです。検索窓への文字入力などもMacのキーボードからおこなえます。

iPhone画面の上にポインターを移動させるとホーム画面に戻るボタン(写真赤枠の左側)とアプリスイッチャーを起動させるボタン(赤枠の右側)があらわれます。

アプリスイッチャー

上の写真はアプリスイッチャーを起動した画面です。ここから任意のアプリを選択したり終了させたりできます。

iPhoneのロック解除状態

iPhoneミラーリング中にiPhoneのロックを解除すると、Mac側に「iPhoneは使用中です」の表示があらわれMacからの操作ができなくなります。

iPhoneミラーリングでできない操作

カメラ起動時の画面

iPhoneミラーリングで利用できない機能がいくつかあるようです。私が確認したなかでは下記の3つが実行できませんでした。(確認時点のOS:macOS 15.0.1、iOS 18.0)

  1. iPhoneのカメラへのアクセスや利用
  2. iPhoneのマイクへのアクセスや利用
  3. ドラッグ・アンド・ドロップによるファイルの移動(iPhone→Mac、Mac→iPhone)

1と2については盗撮や盗聴などに悪用されるリスクがあるのかなと推測します。3については今のところAirDropでのファイル転送はできるようですが、より直感的な操作ができるとさらに使いやすいです。

iPhoneミラーリングはいつ使う?

iPhoneミラーリングが活躍するのは、iPhoneにしかないアプリもしくは、iPhoneのアプリを使ったほうが便利なケースだと思います。

そもそもメールやiMessageのようにMacに標準搭載しているものなら、Mac版のアプリを操作した方が手っ取り早いです。

考えられる利用シーン

利用シーン

①インスタグラム・LINE・メルカリなど:内容の確認や投稿、メッセージの送信
②家電の操作:家電メーカーのIoTアプリからエアコンなどを操作
③Wachtアプリ:Apple Watchの文字盤のデザイン変更やコンプリケーションの入れ替え
③銀行・投資アプリ:残高や資産状況の確認など

MacでiPhoneのホーム画面の編集中

④ホーム画面の編集:以外に便利だったのがホーム画面のアイコンの配置変更です。iPhoneの画面上でやるとアイコン間が自動的に詰まるなど、上手くできない場合でも、Macの画面からはスムーズに実行できました。

iPhoneとMacはどのくらい離れていても使える?

自宅で試したところ、iPhoneを隣の部屋に置いているときはiPhoneミラーリングが正常に動作しましたが、間に一部屋を挟んだ環境では接続できませんでした。

ちなみに、自宅は木造住宅で内装壁材には石膏ボードを使用しています。建材の種類やMacとiPhoneの距離によって変わると思いますが参考にしてみて下さい。

まとめ

私の場合、自宅や仕事場にいるときはiPhoneを常に近くに置いているため、正直言ってiPhoneミラーリングの必要性はそれほど高くないかなと感じています。

ただ、カバンの中にiPhoneを入れた状態でMacで作業をしているようなシーンでは非常に重宝しそうです。わざわざカバンからiPhoneを取り出す手間なく、情報の確認や操作がおこなえます。MacとiPhoneの連携機能の向上には今後も目が離せません。

タイトルとURLをコピーしました