MacBookには最初から、Safari・メール・写真アプリなど、Apple純正のアプリがたくさん入っています。でも、サードパーティー製のアプリを追加することで、作業がより快適に、そしてもっと楽しく使えるようになります。
今回は、気軽に試せる無料アプリ6つと、効率アップに役立つ有料アプリ4つを厳選してご紹介しますので、楽しいマックライフの参考にしてみてください。
ただし、メモアプリや画像編集のようなメインアプリではなく、ちょっとした作業を助けてくれるユーティリティ系のアプリを中心にピックアップしていますので、その点はご了承願います。
なお、解説に使用したのは「M4 MacBook Air 15インチ」で、macOS Tahoeにアップデートしたモノです。
Macおすすめアプリ【無料】6選
(1)「AppCleaner」

「AppCleaner」は、いらなくなったアプリを、関連ファイルごと完全に削除できる、無料のクリーンナップツールです。Macでは、アプリをアンインストールする際に、アプリ本体をゴミ箱に入れるだけでは、設定ファイルやキャッシュが残ってしまうことがあります。

AppCleanerを使うと、削除したいアプリをウィンドウにドラッグするだけで、関連ファイルをまとめて消去してくれます。見えないところに残る不要データがきれいに消せるので、ストレージの容量を無駄なく使用することが可能です。
(2)「Clipy」

「Clipy」はコピーした履歴を一覧で呼び出せるクリップボードマネージャーです。MacBookでのコピペ作業が効率化できます。
通常、Macのクリップボードには、直前にコピーした1つの内容しか保存できません。Clipyを使えば、過去にコピーした複数のデータをまとめて保存しておけます。


使い方は簡単で、まず、複数のテキストや画像をコピーし、貼り付けたい場所に移動したら「Command + Shift + V」でClipyを立ち上げ、履歴の一覧から必要なものを選ぶだけです。

記憶する履歴の数やソート順なども設定できますし、「環境設定」→「一般」で、「ログイン時に起動」にチェックを入れておけば、Macを立ち上げたときにすぐに利用できます。
保存できるデータとしては、プレーンテキスト・リッチテキスト・PDF・URL・画像などがありますが、私の環境では、Webサイト上の画像をコピーしても、なぜか履歴に表示されませんでした。


スニペット機能を備えているのもポイントです。メニューバーのアイコンをクリックし「スニペットを編集」から、用途別に定型文が登録できます。
例えば、メール作成時に利用する「あいさつ文」や「会社情報」などを登録しておくと、メールを書くたびに入力する手間が省けて便利です。
(3)「AutoRaise」

「AutoRaise」は、マルチウィンドウでの作業が多い方におすすめのアプリです。マウスポインターが置かれたウィンドウを、自動的に前面に表示(アクティブに)してくれます。

ポインターを移動させるだけで、その場所にあるウィンドウが瞬時にアクティブになるため、ウィンドウを移動するたびに、マウスをクリックして前面に表示させる手間が省けます。
「Preference」で、ウィンドウをアクティブにするまでのディレイ時間が設定できるので、作業スタイルに合わせて調節してみてください。
(4)「⌘英かな」


「⌘英かな」は、US配列キーボードを使っている方におすすめのアプリです。US配列のキーボードには、JIS配列の日本語キーボードに搭載されている「英数」と「かな」を切り替えるキーがありません。

「⌘英かな」アプリを使えば、スペースキーの左右にある「⌘(Command)」キーに、「英数」と「かな」の機能を割り当てられるため、日本語キーボードと同じ感覚で入力モードの切り替えができます。
私自身、M4 MacBook Airのほか、PFUのHHKBやロジクールのMX KEYS FOR MACといったUS配列のキーボードを使っていますが、無料で使える「⌘英かな」は、本当に手放せない神アプリと言えます。
(5)「RunCat」

「RunCat」は、CPUの負荷の状態を、ネコの走りで教えてくれます。CPUの使用率が高いほど、メニューバーのネコが速く走るユニークなアプリです。

パフォーマンスの状態を、かわいいアニメーションで確認できるのが魅力で、作業中のちょっとした癒しになります。ランナーはネコのほか、人や回転寿司などに変更することも可能です。

ランナーストアでは、カエル・トリ・ペンギン・ドラゴンといった、さまざまなキャラクターが購入できるので、気になる方はチェックしてみてください。

CPUやメモリの使用率など、システム情報を数値で表示できる機能もありますが、Macのシステムレポートの数値と比べるて少し異なる部分もあるため、個人的には癒し効果を楽しむのがおすすめです。
(6)「Ice」

「Ice」は、Macのメニューバーに並ぶアイコンを、自由に隠したり表示したりできるアプリです。MacBookのように画面サイズが小さくノッチがあると、一部のアイコンが表示されないことがあります。

「Ice」を使えば、メニューバーのアイコンを、常時表示するものと、必要なときだけ表示するものにグループ分けして、ワンクリックで表示・非表示を切り替えることが可能です。

常時表示させるアイコンと、必要なときだけ表示するアイコンは、ドラッグ操作で簡単に入れ替えや順番の並べ替えができます。「Show on hover」をオンにすれば、ポインターを置くだけで表示することも可能です。

「Ice」自体のアイコンは複数のデザインから選べます。メニューバーをスッキリと整理したい方や、見た目を美しく保ちたい方におすすめのアプリです。
Macおすすめアプリ【有料】4選
(1)「CapsLocker」

「CapsLocker」はCaps Lockキーのオン・オフ状態を、画面上に表示してくれるアプリです。HHKBのように、Caps LockキーにLEDランプが付いていないキーボードを利用する際に重宝します。

CapsLockキーがオンのときは、画面にCapsLockオンのアイコンが表示され、オフにすると消えるので、ひと目で状態を確認できます。

アイコンが表示されたままだと邪魔なので、設定で「Keep HUD visible while CapsLock is active」のスイッチをオフにし、少ししてから消えるようにしておくと便利です。

ほかにも、切替時に音を鳴らしたりアイコンをカラーにしたりもできます。
(2)「Magnet」

「Magnet」は、ウィンドウを画面の端にドラッグするだけで自動的に整列してくれる、ウィンドウ管理アプリです。


たとえば、ウィンドウを左端にドラッグすると左半分に、右端にドラッグすれば右半分に、
さらに四隅にドラッグすれば1/4サイズにと、直感的に分割できます。
表表示エリアの限られたMacBookだからこそ、複数のウィンドウを無駄なく並べられるのは嬉しいポイントです。


各ウィンドウサイズに、ショートカットキーが割り当てられているのもポイントです。マクロ機能付きのマウスなどと組み合わせれば、よく使うレイアウトにワンクリックで整列できます。
縦型モニターの分割表示にも対応しているため、幅広い用途で活躍します。買切りタイプで、一度購入すればずっと使い続けらる点も魅力です。
(3)「Paste」

「Paste」は、コピーした履歴が呼び出せる、クリップボードマネージャーアプリです。基本的な機能は、先にご紹介した「Clipy」と似ていますが、Mac・iPhone・iPad間でコピー履歴を共有できる点が異なります。

Macでコピーした内容を、iPhoneやiPadでそのまま使えるのが特徴ですが、私が気に入っているのは、履歴が探しやすい優れたデザイン性と操作性です。

UIがとても見やすく、履歴をカード形式で一覧表示できるので、目的のデータが簡単に見つけられます。さらに、ClipyでできなかったWebサイト上の画像も履歴として保存することが可能です。
Pasteはサブスクリプション型のアプリで、月払いと年払いから選択できます。たしか、無料トライアルがあったはずなので、気になる方はチェックしてみてください。
(4)「Easy Pass 2」

「Easy Pass 2」は、一度購入すればずっと使える、買い切り型のパスワード管理アプリです。以前は、10年ほどサブスク型のアプリを使っていましたが、買い切り型を探していて見つけたのが、この「Easy Pass 2」です。


見た目はとてもシンプルですが、iCloudを利用した同期に対応しており、Mac・iPhone・iPadのすべてで、データを共有できるのが特徴です。

MacBookやiPad(A16)では指紋認証、iPhoneではFace IDで、安全かつスマートにログインできます。強力なパスワードの自動生成する機能も備えるなど、基本機能は充実しています。
以前のアプリからのパスワードデータの移行がちょっと面倒でしたが、サブスク期間が切れるまでの間に、こつこつと移しました。サブスクに疲れた方におすすめのアプリです。
最後に

MacBookを買ったら入れたい、おすすめアプリ10選(無料6個+有料4個)をご紹介しました。
用途によって便利と感じるアプリは異なりますが、無料アプリでも、作業効率や使い勝手がグッと向上すると思います。気になるアプリがありましたら、ぜひ一度試してみてください。





