MacBookのトラックパッドはジェスチャーを活用することで、さまざまな操作をマウスなしでおこなえます。ただし、MacBookを購入して間もない初心者の方など、十分に使いこなせていない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、MacBookの便利なジェスチャーを17個ご紹介します。トラックパッドの設定方法についても解説するので、参考にしてみてください。
トラックパッドの基本ジェスチャー【5選】
最初に覚えておきたいトラックパッドの基本ジェスチャーを5つご紹介します。
2本指で上下にスライド(スクロース)

トラックバッドに2本指をのせ、上下にスライドさせることで画面を上下にスクロールできます。
1本指タップ(左クリック)

マウスの左クリックにあたるのが1本指でのタップです。カーソルを画面上の任意の位置に移動させたり、ボタンやリンクをクリックするときに使います。
2本指タップ(右クリック)

マウスの右クリックに該当するのが2本指タップです。関連するメニューが開くので、わざわざ画面上のメニューバーに移動する手間が省けます。
2本指を開いたり閉じたりする(ピンチイン・ピンチアウト)

2本指を開いたり閉じたりすることでピンチイン・ピンチアウト(画面の縮小と拡大)ができます。字が小さくて読みにくい時や、画像を拡大したい時などに便利です。
2本指で左右にスワイプ(ページ間移動)

2本指で左右にスワイプするとブラウザーのページ間が移動できます。SafariやChromでWebサイトを閲覧する際に、マウスの戻る・進むボタンを押したときと同じ動作です。
ここまでの5つの基本ジャスチャーを覚えておけば、MacBookでのネットサーフィンが指先を動かすだけで快適におこなえます。
トラックパッドの便利なジェスチャー【12】選
続いて、覚えておいて損のない便利なジェスチャーを12個ご紹介します。
1本指を押し込んでドラッグ(範囲選択)

1本指を押し込んだ状態でドラッグすると、テキストの範囲が選択できます。基本操作で紹介した2本指タップと組み合わせれば、選択部分をコピーしたり言葉の意味を調べたりすることが可能です。
1本指で強めにクリック(調べる)

1本指で強めにクリックするとその箇所の単語の意味が調べられます。MacBookのトラックパッドがカチッと言うところまで押し込む必要があるので注意しましょう。
親指と3本指を広げる(デスクトップ表示)

親指と3本指を広げることで、現在開いているウインドウを隠してデスクトップが表示できます。広げた指をつまむことでもとに戻すことが可能です。
3本指で上にスワイプ(Mission Control)

3本指を上にスワイプするとミッションコントロールが使えます。その画面で開いているすべてのウインドウを確認することが可能です。
利用したいウインドウをタップすると、そのウインドウがアクティブにでき、3本指をそのまま下にスワイプすれば元に戻せます。
3本指で下にスワイプ(アプリExpose)

3本指で下にスワイプするとアプリEXpose(エクスポゼ)が利用できます。ミッションコントロールと違うのは、すべてのデスクトップで開いている同じアプリのウインドウを一覧表示してくれる点です。
仮想デスクトップの並び順を変更

ミッションコントロールの状態でカーソルを画面上に移動させると、各仮想デスクトップの画面が確認できます。任意の仮想デスクトップを1本指で押し込みドラッグすると並び順が変えられます。
4本指で左右にスワイプ(仮想デスクトップの切り替え)

4本指を左右にスワイプすることで、仮想デスクトップの切り替えがおこなえます。別の仮想デスクトップの内容を素早く確認したいときに便利です。
3本指と親指でつまむ(Launchpad)

3本指と親指でつまむような操作をするとLaunchpadが開き、インストールされているアプリが一覧で確認できます。アプリの数が多いときは、2本指でスワイプすることでページを移動することが可能です。
アプリのアイコンをタップするとアプリが起動し、アイコン以外の部分をタップすれば元の画面に戻せます。
1本指でカーソルを画面下に移動する(Doc表示)

1本指でカーソルを画面下に移動させることで格納されているDocを表示させられます。厳密にはジェスチャー機能ではありませんが、使いたいアプリを素早く起動させられるので便利です。
2本指を右端から左にスワイプ(通知センター)

2本指をトラックバッドの右端から左にスワイプすると通知センターが表示でき、右にスワイプすることで格納できます。
私は通知センターに「バッテリー」を登録していますが、MacBookだけでなくBluetooth接続されているマウスやキーボードの電池残量も簡単に把握できて便利です。
2本指でダブルタップ(スマートズーム)

2本指でダブルタップするとWebベージがズームでき、もう一度ダブルタップすると元のサイズに戻ります。ピンチイン・ピンチアウトのように大きさの調節はできませんが、素早く拡大して見たいときに便利です。
2本指を回転(画像の回転)

2本指を回転するように動かすことで、画像の向きが変えられます。プレビューアプリで写真の方向を変更するときなどに便利です。そのほか、標準のマップアプリでも地図を見やすい方向に回転させられます。
ただ、どんな画面でも回転できるわけではないようです。アプリによって挙動が異なるので留意しておきましょう。
トラックパッドの設定とカスタマイズ

MacBookのトラックパッドの設定変更はシステム設定でおこないます。リンゴマークからシステム設定を開き、設定画面の下の方にあるトラックパッドをクリックしてください。
ポイントとクリック

「ポイントとクリック」「スクロールとズーム」「その他のジェスチャー」というタグがあるので最初に「ポイントとクリック」から解説します。
軌跡の速さ
軌跡の速さは「速い」側にすると指先の移動量に対するカーソルの移動量が大きくなり、「遅い」側にすると指先の移動量が同じでもカーソルの移動量は小さくなります。
トラックパッドの操作に慣れてくれば。速い寄りの方が素早く操作ができるのでおすすめです。
クリック
クリックはアクションを実行するために、トラックパッドをどのくらい強く押す必要があるかを設定できます。単語の意味を調べる場合など、強めのクリックが必要な操作に影響します。
静音クリック
静音クリックのオプションをオンにすると、クリック時にトラックパッドが音をたてないよう設定できるようです。(ただし、私には通常時と静音時で、音の大きさの違いがあまり感じられませんでした)
強めのクリックと触覚フィードバック
便利なジェスチャーで紹介した「1本指で強めに押し込んで単語の意味を調べる」場合などは、強めのクリックと触覚フィードバックのオプションをオンにしておきましょう。
調べる&データ検出
調べるとデータ検出のオプションです。「1本指で強めのクリック」以外にも、オフや3本指でタップが選択できます。
副ボタンのクリック
副ボタンのクリックは、マウスの右ボタンのクリックに該当するジェスチャーです。「2本指でクリックまたはタップ」以外に、オフ・右下隅をクリック・左下隅をクリックが選べます。
タップでクリック
「タップでクリック」のオプションをオンにしておくと、1本指でタップするだけでクリック操作が実行できます。オフにすると、タップしただけではクリックできず、さらに押し込む必要があります。
スクロールとズーム

ナチュラルなスクロール
ナチュラルなスクロールをオンにすると、指を動かした方向に画面がスクロールします。オフにすると指を動かした方向と逆方向に画面がスクロールするので、自分の感覚に合う方を設定してください。
拡大・縮小
拡大・縮小のオプションをオンにすることで、2本指でのピンチイン・ピンチアウト操作が有効になります。
スマートズーム
スマートズームのオプションをオンにすることで、2本指でのダブルタップによる画面の拡大・縮小操作が有効になります。
回転
回転のオプションをオンにすることで、2本指による回転操作が有効になります。
その他ジェスチャー

その他のジェスチャーも「スクロールとズーム」と同様です。使いたい機能に対するジェスチャーを変更したりオフにしたりできます。基本的にはそのままで問題ないと思いますが、自分あったジェスチャーがある場合は変更してみてください。
まとめ
MacBookのジェスチャー機能を駆使することで、さまざまな操作が指先だけで実行できます。設定項目を変更すれば、より使いやすいトラックパッドにカスタマイズすることも可能です。
本記事も参考に、快適な操作環境を構築してみてください。
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