PFUの「HHKB Hybrid Type-S」を購入しました。現在ロジクールのMX Keys for Macというフルサイズのキーボードを使っていますが、マウスとの移動距離を縮めることで作業効率の向上を図るのが目的です。
せっかく新しく購入するので、薄型・フルサイズのMX Keysとは真逆の製品を試したいと思ったのが機種選定の理由。テンキーやファンクションキーを搭載しない、非常にコンパクトなキーボードです。
MX Keysとの比較も交えつつファーストインプレッションをお届けしたいと思います。HHKBの購入で迷われている方の参考になれば幸いです。
HHKBのラインナップについて
HHKBにはClassic・Hybrid・Hybrid Type-Sの3シリーズがラインナップされています。主な違いを表にまとめました。
シリーズ | 接続方式 | 特徴 |
Classic | 有線接続のみ(Type-C) | |
Hybrid | 有線(Type-C)とBluetooth接続に対応 | |
Hybrid Type-S | 有線(Type-C)とBluetooth接続に対応 | Speed(高速タイピング性)とSilent(静粛性)に優れる |
カラーは、墨・白・雪 の3種類から選べます。私は「雪」モデルを選択しました。ちなみに、雪モデルはHybrid Type-Sにしか展開されていません。
配列はMX Keysと同じ英語配列にしました。シリーズによって選べるカラーや配列に違いがあるので、注意が必要です。
開封・同梱物など
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購入時の価格は36,850円。MX Keysの2倍以上する高額キーボードです。
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同梱物は本体のほか、単3乾電池2本と取扱説明書類になります。
外観の特徴・ポート・スタンド
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本体素材が樹脂製ということもあり、価格の割には高級感はそこそこといった印象です。
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サイズ感を見てみましょう。MX Keysと並べるとこんな感じ。マウスと合わせてもMX Keysの横幅にすっぽりと収まります。
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横から見ると、MX Keysの一番高い部分がHHKBの一番低い部分とほぼ同じです。かなり厚みがあります。
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背面左側に電源兼Bluetoothのペアリングボタン。右側には有線接続用のUSB Type-Cポートがあります。中央部の膨らみは電池を装着するスペースです。
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底面の両サイドには折りたたみ式のスタンドを搭載。2サイズのスタンドが収納されているため、未使用時と合わせると3段階の高さ調節が可能です。中央左には各種設定用のDIPスイッチがあります。
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キートップには「シリンドリカルステップスカルプチャ」という構造を採用。全てのキートップ面が中央方向を向くように設計されています。体から離れた場所にあるキーも、近くにあるキーも指先の腹部分で押しやすいのが特徴です。
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キーストロークはMX Keysが約2mmなのに対し、HHKBは4〜5mmあるなど深めに設計されています。
初期設定
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まずは付属の単3乾電池2本を所定の場所に取り付けます。電源は乾電池もしくはUSB Type-Cケーブルによる有線接続の2Wayです。
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Macは電源を入れる前にDIPスイッチの2番目をオンにする必要があります。ちなみに、Windowsなら2番目はオフのままで1番目がオンです。
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電源スイッチを入れるとベアリングモードに移行します。モニターに表示される数字を入力しReturnキーを押せばMacとの接続は完了です。
ファーストインプレッション
タイピング・打鍵音
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まずは文字入力をしてみます。最初はMX Keysに比べて深いストロークにとまどいましたが、タイピングをしていくうちに慣れてきました。
打鍵音は「コトコト」もしくは「スコスコ」といった感じで、MX Keysに比べるとかなり高音が抑えられています。落ち着いた音色で、打っていて気持ちがよいです。
特殊なキー配列に若干戸惑う
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HHKBのUS配列モデルでもっとも特徴的なのは、カーソル操作のための矢印キーが無いことです。カーソルを動かすには「FN」キーと側面に矢印マークの印刷されてるキーを同時に押し込みます。
この操作に慣れることができるかどうかで、このキーボードを使いこなせるか、が決まるといっても過言ではありません。慣れれば、ホームポジションからほぼ手を離すことなく操作ができるので、作業効率はかなり上がりそうです。
どうしても必要という方は、JIS配列モデルを選択すれば、独立したカーソルキーが搭載されています。
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もう1つは、本来なら「CapsLock」キーがある位置に「Control」キーが配置されてることです。CapsLockの切り替えには、「FN」+「Tab」キーの操作が必要になります。
私の場合、ライティングの際にアルファベットの大文字や小文字を入力することがあるため、この点は若干不便です。
右手の移動距離
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マウスを操作する際の右手の移動距離はMX Keysよりも短くなります。この距離感に慣れてしまうと、MX Keysのときのマウスの位置まで右手を持っていくのが煩わしく感じるほどです。
元々の目的であった「テンキーレスキーボードの導入による作業効率改善」はかなり期待できます。
気になる点
現時点で気になるのは以下の3点です。
1.CapsLockの切り替え操作(ファーストインプレッションでも述べた点)
2.リストレストの高さ
3.さらなる使いやすさを求めるなら、左手デバイスの導入が必要かも
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1つめのCapsLockの操作性については、もう少し使ってみてどうしても不便なようならキーマップ変更ツールで改善できないか試したいと思います。
Hybridシリーズは専用ソフトによるキーマップのカスタマイズが可能です。
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2つめのリストレストについては、薄型キーボード用として購入したアイテムなので、当然のことながらHHKBで使うには低すぎる感じです。
MX Keysのときと比べて、手首の角度をより高く保持する必要があり、タイピングを続けていると疲れます。もう少し高さのあるモノが必要ですね。
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3つめは、HHKBの購入前からある程度想定していました。テンキーやカスタマイズが可能なファンクションキーの利便性を捨ててでも、コンパクトキーボードによる作業性の向上を目指した結果です。
文字入力作業に限って言えば作業性はよくなると思います。ただ、動画編集や電卓アプリでの文字数計算など、それ以外の作業での生産性低下は否めません。左手デバイスの導入を迷っているのが正直なところです。(というか、使ってみたい気持ちが大きい)
理想はテンキーとカスタマイズ可能なキーが搭載されたデバイス。ただし、思ったような製品はなかなか見当たらないので気長に探します。
まとめ
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気になっている点もいくつか書きましたが、全体的には満足感が大きいです。いろんな方が「ずっとタイピングしていたくなる打鍵感」などと言われているのもうなずける気がします。
今回は開封からファーストインプレッションまでを書きました。今後は、もう少し使い込んだ上で、改善したポイントなどについて書いてみようと思います。