MacBook Airのポート不足解消に活躍するアイテムが「ドッキングステーション」。外部モニターや外付けHDDなど、周辺機器類をケーブル1本でまとめて接続できるので便利です。
今回は私が1年以上愛用しているAnkerの「PowerExpand 9in1 USB-C PD Dock」をご紹介します。MacBook Airのポート不足で悩んでいる方はチェックしてみてください。クラムシェルモードとの相性も良好です。
ドッキングステーションとは?USBハブとの違いは
メーカーによって多少解釈が異なりますが、USBハブがUSBポートを増設するのに対し、HDMIや有線LANなどさまざまなポート類を増設できるのがドッキングステーションの特徴です。ポート数の限られたノートパソコンで、さまざまな周辺機器を利用する際に重宝します。今回ご紹介するAnkerのドッキングステーションなら、周辺機器を使いながらMacBook本体を充電することも可能です。
Anker「PowerExpand 9in1 USB-C PD Dock」のスペック
同梱物

本体とACアダプター(100W)のほか、ノートパソコンと接続するためのType-C to Type-Cケーブルが付属しています。開封したときはACアダプターの大きさに驚かされましたが、このおかげで多くの周辺機器を接続しても安定動作するうえ、ノートパソコンを充電することも可能です。名前の通り、9つのポートが1つに集約されています。
梱包箱

ちなみに、包装箱はこのような感じです。Ankerらしく丈夫な作りとシンプルなデザインの箱に収められています。
搭載ポート(前面)

1 | USB Type-C | ノートパソコンとの接続用(最大60wのPD対応、5Gbps) |
2 | USB Type-C | 最大20WのPD対応、5Gbps |
3 | USB Type-A | 5Gbps、5V=1.5A |
4 | 3.5mm オーディオジャック |
フロントには4つのポートが配置されています。写真右端のType-Cはノートパソコンに接続するためのポートです。隣のType-CとType-Aは5Gbpsの転送速度に対応しています。主に外付けストレージとの接続やモバイルデバイスへの充電用途を想定しているようです。
搭載ポート(背面)

5 | イーサネットポート | 1000Mbps |
6 | USB Type-A | 480Mbps、5V=0.5A |
7 | USB Type-A | 480Mbps、5V=0.5A |
8 | Displayport | 最大4K/60Hz |
9 | HDMI | 最大4K/60Hz |
– | DC-IN | 付属のACアダプター接続用(100W) |
リアには有線LANや2つのType-Aをはじめ、DisplayportとHDMIポートを配置。LANケーブルや外部モニターのケーブルなど、デスクトップ環境で常時接続されるであろうポート類が並べられています。
本体裏面と側面

本体の裏面には滑り止め用のゴムパーツが搭載されています。本体重量は約188gと軽量なものの、複数のケーブルを接続した状態でもデスクの上で簡単にズレる心配がありません。側面にはケンジントンセキュリティスロットも備えています。
使用例
実際の使用例として私の利用状況をご紹介します。

背面ポート
左端のポートは付属ACアダプターからのDC-IN用。その隣のDisplayportでウルトラワイドモニターと接続しています。右隣のHDMIポートは未使用です。
その隣にある2つのUSB Type-Aですが、白い方のケーブルはPCスピーカーに繋がっています。CreativeのPebble V3という機種でUSBオーディオに対応しているモデルです。本ケーブルでMacBook Airのサウンドを再生するのと同時に、PCスピーカー本体への給電もおこなっています。
右隣の黒いケーブルはWD製ポータブルHDDとの接続用に使用。TimeMachineのバックアップ先に指定しています。このType-Aは前面のモノに比べて転送速度が遅いのですが、繋ぎっぱなしのため目立たないよう背面側を使用しています。一番右端の有線LANポートはWi-Fi接続をしているので未使用です。
背面ポートの利用状況をまとめると、5つあるポートの内、3つのポートを常時使用しています。
前面ポート

前面側のポートで常時利用しているのは、MacBook Airに接続するためのUSB Type-Cだけです。(写真の一番右端)

右から2番目のType-Cポートはロジクールのキーボード「MX Keys for Mac」を充電するときに利用しています。バッテリー持ちが非常によく、何ヶ月かに1度の充電で済むため、利用頻度は少なめです。

右から3番目のType-Aは、コンデンサーマイクを利用する際に使っています。YouTube動画の音声収録用途なので、接続するのは月に3〜5日といったところでしょうか。
目につきやすい前面側はできるだけスッキリさせたいため、この使い方に落ち着いています。
Anker「PowerExpand 9in1」を使うメリット

ドッキングステーションを利用する一番のメリットは、MacBook Airのポート不足が改善できることです。上の写真は私のPCデスクの状況ですが、ドッキングステーションを経由してモニター・PCスピーカー・外付けHDDといった周辺機器を接続しています。



もう一つのメリットは、脱着の容易さです。別の場所で作業したいときはType-Cケーブルを1本抜くだけで素早く持ち出せます。逆に戻った際は、ケーブルを1本繋ぐだけで全ての周辺機器が利用可能に。同時にMacBookの充電が開始されるなど、使い勝手は非常に良好です。
私の場合は自宅内での移動がほとんどですが、リモートワークでプライベートと社用のパソコンを使い分けるようなケースでも、モニターやPCスピーカーなどの周辺機器を共有できるメリットが考えられます。
また、最近ウルトラワイドモニターを導入しましたが、ハブ機能非搭載のモデルで済むため、手頃な価格の製品を選べたのもメリットのひとつと言えるでしょう。
少し不満な点とAnker「PowerExpand 9in1」が向いてない方など

Anker「PowerExpand 9-in-1」を1年以上使ってきましたが、使い勝手にはほぼ満足しています。唯一不満点をあげるとすれば、パソコンと接続するためのType-Cポートが前面に配置されていることでしょうか。本体サイズとの兼ね合いもあると思いますが、背面にあればデスク周りがよりすっきりと配線できます。
SDカードスロットが非搭載なのとThunderbolt 3規格に対応していない点には留意が必要です。
デジカメで撮影したデータをMacBookに読み込んだり、大容量の動画データを外付けストレージに転送したりといった作業頻度が多い方には向かないかなと感じました。
まとめ

メリットや少し不満な点、向かない方などを述べましたが、私のよう一般的なパソコン作業用途であれば全く問題なく快適に使用できます。
MacBookのポート不足に悩んでいる方や、MacBookを頻繁に持ち運んで使用している方は一度チェックしてみてください。
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